スーパーなどでは、様々な種類の麺が販売されています。
それぞれどのように違うのでしょうか? 
最近は様々な麺が販売されていますね。
自宅でインスタント麺を食べたり、生ラーメンを食べたり、焼きそばを食べることも多いと思います。
しかし、それらの麺の種類について考えることはあまりありません。
そこで麺の種類に関する調査結果の報告をします。

麺類には、実は様々な種類があることをご存じでしょうか?漠然と生麺、乾麺、インスタント麺ぐらいの区別しかない人もいると思いますが、実はかなりたくさんの種類があります。ここでは、それぞれについて記述してみます。
ただし、ここでの分類は法律上の分類ではなく、あくまで種類としての分類を紹介しています。

生麺

そのまま加熱していない麺のことです。中華麺、そば、うどんなどがあります。
うどんですと、小麦粉に水をこねて、そして切ったものが生麺ですね。
よくスーパーで一袋入り30円とかで売っている麺がありますが、あれは生麺ではありません。
生麺をゆでたものをパックしているので、あれはゆで麺です。
生麺の特徴としては、そのままですと麺同士が水分でくっついてしまうので、粉がまぶしてあることが多いです。
生麺のため賞味期限は短く、数日程度に設定されています。
実はスーパーで生麺のうどんやそばを売っていることはあまりありません。

半生麺

生麺に近い麺として、半生麺というものがあります。
これは生麺の麺を少し乾燥させて水分を少なくしたものです。
こうすることによって水分が少なくなり日持ちさせることができます。
実は、スーパーなど一般的な店で手に入る「生麺」というのは、ほとんどが半生麺です。
半生麺は生麺と乾麺の間の性質を持っており、生麺と同じと考えがちですが、実際は生麺ではありません。
半生なので日持ちはよく、中には3ヶ月程度まで日持ちする商品もあります。

ゆで麺

スーパーなどで、一食入りの30円のそば、うどんなどが売っていますが、あれはゆで麺です。
三食入り180円のうどんなども、ゆで麺ですね。
生麺を茹でたものをパックにして販売をしています。
生麺は茹でる必要がありますが、こちらのゆで麺は一度ゆでてあるので、加熱するだけで食べることができます。
ゆで麺は生麺をゆでただけのものですので、基本は消費期限は短めです。
しかし、なかには消費期限の長いゆで麺も存在します。
なかには半年程度もつ商品もあります。
これはロングライフ麺といい、加熱殺菌したゆで麺を酢酸などにまぶして包装したものです。
加熱しているので殺菌され、さらに酢酸の酸で満たされて封をされるので雑菌が殺されます。
そのためゆで麺であっても長期間保存ができるのですね。
このロングライフ麺は、カップのうどんや、アルミ鍋付きの鍋焼きうどんなどでよくみかけます。

乾麺 

乾麺は基本的には生麺を乾燥させて保存性を良くした麺です。
生麺を少し乾燥させると半乾燥麺。完全に乾燥させると乾麺になります。

インスタント麺(即席めん)

食品表示上では、即席めんと生タイプ即席めんにわかれます。
即席めんとは、小麦粉やそばを主な原料として製麺され、簡単な調理で食べられるものとされています。
生タイプ即席めんとは、前述のロングライフ麺のことです。
ロングライフ麺も実はインスタント麺の一種でもあるわけですね。
棒ラーメンも実際は乾麺ですが、簡単な調理で食べられるということで、これもインスタント麺の一種です。

表示上はともかく、実際にインスタント麺と呼ばれているものには、かなり多くのタイプがあります。
ここでは、それらを個別にみてみます。

フライ麺
いわゆる油揚げめんです。
麺を茹でるか蒸して加熱し、油で揚げて水分を飛ばし保存性をよくしたものです。
一般的なインスタント麺ですね。

ノンフライ麺
こちらは油で揚げない手法のものです。
麺を茹でるか蒸して加熱し、熱風などで水分を飛ばし保存性をよくしたものです。

乾燥麺(乾麺)
こちらは生麺を何らかの方法で水分を飛ばし保存性をよくしたものです。

ゆで麺
すでに説明しているロングライフ麺です。

食品表示上は、冷凍麺や冷蔵が必要なものはインスタント麺とは呼ばないことになっています。
このように一口にインスタント麺といっても種類は様々で、それぞれ種類によって食味も異なります。
ゆで麺や乾麺タイプを選択すると、より生麺の食感を味わえます。

即席カップめん

食品表示上は、即席めんの一種で、容器に即席めんを入れ、かやく等を添付したものです。
実際の麺の種類としては、即席めんで記述した種類の麺が使用されています。
ただしカップめんはお湯をかけるだけなので、お湯で戻すことしかできません。
従って、乾燥麺や乾麺のカップめんというのはあまりみかけません。

蒸し麺

生麺を蒸したものです。
一般的に中華麺を蒸して焼きそば麺として使われることが多いです。
蒸し麺の特徴は、高温で殺菌できるが、水分量が少なく加熱できるので保存性が高まります。
また水分量が少ないのでコシが残り、表面のべとつきがなくなります。

チルド麺

チルド麺とは、低温で保存する必要がある麺の総称です。
なので、生麺、ゆで麺、半生麺であっても、冷蔵保存される麺であれば、どれもチルド麺というくくりになります。
ただしロングライフ麺は常温保存ができるので、チルド麺にはなりません。

冷凍麺

冷凍麺とは、冷凍で保存する必要がある麺の総称です。
これもチルド麺と同様に、生麺、ゆで麺、半生であっても冷凍してあれば冷凍麺です。 

麺の種類による特性の違い

このように麺といっても種類は様々です。
それぞれ特徴がありますので、それによって使いこなすと便利に使うことが出来ます。

保存性
例えば、保存性については、冷凍麺、インスタント麺、乾麺が秀でています。
これらは長持ちするので、安いときに買いだめしたり、食べたい時に食べたりできます。
逆に生麺、ゆで麺などは賞味期限が短く、保存性の悪いですね。
数日以内に食べきらなければなりません。

保存場所
保存場所を必要としないのは、乾麺、インスタント麺、常温保存できる半生麺ですね。
これらは常温保存できますので、どこにでも保存ができます。保存場所を選びません。
逆に冷凍めんは狭い冷凍庫のスペースを消費するので保存場所に難があります。

味わい
生麺に近いものを美味しいとするのであれば、美味しいのは生麺、半生麺、冷凍生麺、乾麺です。
これらは生麺に近いので、生麺の食味を味わうことができますね。
最近ではインスタントでも生麺に近い食味の商品もでているので、これらも侮れません。
しかし、フライ麺は生麺から遠いです。
そして、ゆで麺などは麺のコシが無くなり伸びてしまっているので味わいは低下しています。

調理のしやすさ
調理のしやすさという点では、ゆで麺、冷凍ゆで麺、インスタント麺です。
これには一度加熱してあるか、簡単に調理可能なので、簡単に調理に利用できますね。
逆に生麺、特に生麺のうどんは10分以上茹でる必要があるので、調理のしやすさは低いですね。

麺による傾向

麺には、うどん、中華麺、そばなどがありますが、それぞれの種類によっても得手不得手があります。

うどん
うどんは他の麺より太いのが特徴です。
そのため、乾麺、生麺の場合は茹で時間が10分以上必要になります。
なので調理性はかなり悪い麺ということになりますね。
しかし、逆のメリットがあります。
うどんでは、専用に作られた冷凍うどんは、生麺を茹でたものに近い食感が残っています。
これは、うどんの麺は太いので、完全に伸びてしまう前に冷凍できるので、生に近い食感が残るのです。
この冷凍うどんは解凍するだけで食べられるし、生麺に近いのでお勧めです。
また10分以上の茹で時間は利便性が悪いですので、ノンフライのインスタント麺も視野に入ってきます。

中華麺、そば
中華麺やそばの場合は細いので、ゆで麺を冷凍する間に麺が伸びてしまいます。
なので、冷凍うどんほど、冷凍には向いていません。
そのかわり、うどんより茹で時間が短いというメリットがあります。
生麺や乾麺のうどんは10分以上の茹で時間が必要ですが、乾麺のそばでは5分程度でゆで上がります。
ですので、相対的に冷凍そば、冷凍中華麺を選択する理由は少なくなります。
なので冷凍生麺や乾麺でも十分に利便性は確保できるということになりますね。

まとめ

このように麺の種類によって、それぞれ特徴があります。
調理のしやすさ、保存性、味わいなどを考慮して、自分にあった麺を選択するのが一番ですね。