カップラーメンやインスタント麺にあるスープ
液体スープがある理由は?なぜ液体スープは後入れなのか?

インスタントラーメンのスープに関する研究結果を報告します
スープが粉末と液体に分かれる理由、後入れスープがある理由とは?
はじめに

ここに記述されている内容は一部憶測の部分があったり、すべてに当てはまるものではないことをあらかじめご了承ください。

粉末スープだけのインスタントラーメンがある理由

そもそもラーメンには脂がつきものです。あの脂とコクのあるスープがラーメンの特徴ですよね。
では、なんで粉末スープだけのインスタントラーメンがあるのが疑問に思うのではないでしょうか?
その理由は、実はもともとインスタント麺はフライ麺と呼ばれる揚げ麺を利用して開発されたからです。いちど茹でたり蒸した麺を揚げることで水分を飛ばし、保存性を良くしたのですね。
なので油は麺に含まれています。ですので粉末スープだけでも脂分を補えることができるので、それでそこそこ美味しいラーメンを作ることができるというわけですね。

液体スープが添付される理由

粉末スープだけでもそれなりに美味しいのですが、粉末スープは残念ながら粉末なので香り成分があまりありません。なので、美味しいラーメンを作るために、粉末スープとは別に液体スープを添付するという方法が開発されたわけです。また液体スープであれば、本来の動物性のスープの脂を入れることができますので、より本格的なラーメンを作ることができるわけですね。
またインスタント麺の黎明期は、保存性の高い容器を開発することが難しかったため、液体を長期間保存することができなかったため粉末スープが多様されたとも言われています。 技術的に液体スープを長期間常温で保存できるようになったということもあるのでしょうね。
そして、液体スープが重宝されるのはノンフライ麺がより多く発売されるようになってからです。ノンフライ麺はフライ麺とは異なり油で揚げていないので麺に脂分がありません。なのでラーメンに必要な脂分はどうしてもスープで補う必要があります。そのためにはどうしても液体スープを添付する必要があったというわけですね。

粉末スープと液体スープが別々にある理由

これは液体スープはコストが高いことが最も大きな問題であるようです。
例えば液体スープの中にも粉末スープを溶かし込むことはできるよですが、それですとより大きなスープになるためコストが高くなってしまうようですね。なのでチルド麺などの価格の高いラーメンには液体スープだけのラーメンもありますが、安価な製品では粉末でスープのベースの味わいを再現し、液体スープでより香り高いスープを演出するというように調整しているようですね。

液体スープが後入れの理由

よくインスタントラーメンでは、「お召し上がり直前にお入れください」というスープがあります。特に液体スープに多いですね。液体スープが後入れの理由にはいくつかあるようです。
一つは液体スープを最初から入れてしまうと液体スープの脂分が麺にまとわりついて、その部分の麺がお湯をはじいて戻りにくくなり、ムラになってしまうからだそうです。
二つ目は最初から液体スープを入れると加熱されるため香り成分が飛んでしまうということのようです。なので、より香り成分がたくさんある液体スープは後から入れたほうがいいというわけですね。
このため、液体スープは後から入れるというカップ麺が多いようですね。

粉末スープを最初に入れる理由


それではなぜ粉末スープを最初に入れるのでしょうか?これは粉末スープの混ぜやすさや溶けやすさと関係しているようです。
インスタントラーメンの特性上、乾燥した麺にお湯をかけて戻すというような調理になります。麺は時間ごとに水を吸ってもどっていくわけですが、そうするとお湯そのものは少なくなります。その状態で粉末スープをいれるとダマになってしまうというわけですね。なので、麺が戻りきる前、お湯が多いときに粉末スープを入れたほうが混ざりやすいということです。そのために、粉末スープは最初から入れたほうがいいようです。