市販されている生ラーメンは技術の進化で美味しくなっている
それでも何か物足りないように感じるが、それを簡単に補う方法


市販の生ラーメンをチョイ足しで本当のラーメン屋の味に近くなる方法の研究結果を報告します
家庭にある材料でも簡単に美味しくすることができます
市販の生ラーメンはラーメン屋さんと比較すると物足りない

スーパーの冷蔵食品売り場で販売されているチルドの生ラーメンは、急激に進化しており、とても美味しくなっています
しかし、それでもラーメン屋さんのラーメンと比較して物足りない場合も多いですよね
なぜラーメン屋さんのラーメンと比較して物足りないのでしょうか?

市販の生ラーメンがラーメン屋さんと比較して物足りない理由

ラーメンに付属している濃縮スープというのは、実はかなりよく出来た商品です
お湯で割るだけでそれなりに美味しいラーメンスープができますので、非常に良く出来た商品と言えるでしょう
しかし、しっかりと作ったラーメン屋さんのスープと比較するとまったく異なります
なぜ、このような理由があるのでしょうか?
その理由について考えてみます

風味がない

濃縮スープも大変美味しいですが、足りないものがあります
それは「風味」です
ラーメン屋さんのラーメンを食べると、鶏ガラの香り、豚骨の香り、昆布の香り、煮干しの香りなどすると思います
しかし濃縮スープでは、その香りが少なくなり、既製品的な香りに変化してしまいます

うまみの成分が足りない

濃縮スープでは、限られた容量でラーメンスープを作らなければなりません
脂分を入れれば脂分以外の量が少なくなり、醤油ラーメンで醤油を多くいれればその他の成分を少なくしなければならなくなります
また製品として安く作成しなければなりません
そのために一部のうまみ成分を妥協して少なくしたり、濃縮した材料を使用しなければならなかったりします
こうしてうまみ成分として妥協されている場合があります

脂分が足りない

「うまみ成分が足りない」と同じですが、濃縮スープは容量が限られています
そのため脂分を多く添加することができません
脂分を多くしようとすると、逆に醤油やだし成分をかなり濃縮された材料を使わないといけなくなります
インスタントのフライ麺では、麺を揚げるときの油が利用できますが、生ラーメンでは脂分が重要となります

ラーメンを美味しくするチョイ足しテクニック

上記を踏まえ、どのようにすれば、より美味しくお店に近いラーメンを作れるかを研究してみました

風味を補うチョイ足し

・乾燥わかめ
まずは乾燥わかめです
乾燥わかめには、美味しさの素となるグルタミン酸などの成分は昆布より遙かに少ないです
しかしわかめ独特の風味があるので、ラーメンの風味付けとなります
乾燥わかめの戻し汁を使うと昆布風の風味をつけられますし、戻した昆布は具になります
ラーメン全般にお勧めです

・魚粉
サバ節やカツオ節を粉末にしたのが魚粉です
和風だし顆粒には風味がありませんが、魚粉を加えることで風味と味わいをつけることができます
魚介系スープや煮干しを使うラーメンなどにお勧めです

・鶏皮
鶏皮をいれると、より鶏の風味が強いラーメンスープになりコクも増します
軽く下ゆでし、濃縮スープを割るお湯に入れるだけで、使用後は捨てます
鶏ガラスープを使うラーメンにお勧めです

・日本酒
スープとして沸かすお湯に日本酒を少々いれて濃縮スープを割ります
日本酒独特の風味と、コハク酸などの成分が加わり美味しさが増します
ラーメン全般にお勧めです

うまみ成分を補うチョイ足し

・練り中華だし
市販のラーメンは塩分は強いのですが、安く販売するためだし成分が少ないことが多いです
豚骨、鶏ガラ、野菜、香味野菜を手っ取り早く補うには、市販の練り中華だしを加えるのが簡単です
ラーメン全般にお勧めです

・昆布茶の素
市販のラーメンは塩分は強いのですが、安く販売するためだし成分が少ないことが多いです
昆布のうまみ成分の素であるグルタミン酸ナトリウムを追加することで、より美味しいラーメンになります
ラーメン全般にお勧めです

・和風だし顆粒
市販のラーメンは塩分は強いのですが、安く販売するためだし成分が少ないことが多いです
和風だしの素の顆粒を利用すると簡単に和風系のだしのうまみを増量できます
かつお節、煮干しなどを使うラーメンにお勧めです

・ガーリックパウダー
市販のラーメンは塩分は強いのですが、安く販売するためだし成分が少ないことが多いです
ニンニクを乾燥させたガーリックパウダーを加えることで、より風味とうまみのあるスープになります
ただし入れすぎるとニンニク風味になってしまうので注意が必要です
ラーメン全般にお勧めです

・みりん
みりんにはさっぱりとした甘みがあり、全体をまろやかにさせる効果があります
ラーメン全般にお勧めです

・めんつゆ
市販のめんつゆは、かつお節、醤油、みりんなど様々なうまみがバランス良く配合されています
これを加えることでよりうまみを増やすことができます
醤油を使用するラーメンにお勧めです

脂分を補うチョイ足し

・ラード
濃縮スープは容量が限られているので最低限の脂分であることが多いです
市販のラードを少々加えることで脂を加えることができます
ラーメン全般にお勧めです

・鶏皮
濃縮スープは容量が限られているので最低限の脂分であることが多いです
濃縮スープを割るお湯を作る時に、下ゆでした鶏皮をいれると脂分、風味を補うことができます
調理して余った鶏皮などを冷凍保存して使うと便利です
鶏ガラスープを使ったラーメンにお勧めです

味を深めるチョイ足し

・海苔
海苔には磯の香りがあるため昆布の風味を追加するのに利用できます
またグアニル酸、グルタミン酸も豊富と言われていて、ラーメンのうまみ増量にも役立ちます
ラーメン全般にお勧めです

・ごま
ごまをいれると香ばしい風味を追加することができます
すりごまをいれるとさらに効果が高いです
ラーメン全般にお勧めです

・鶏ガラ
食べた後のケンタッキーフライドチキンなどの骨もスープに利用できます
濃縮スープを割るお湯に入れて、煮出すことで風味、うまみ、脂分を増量できます
ラーメン全般にお勧めです

まとめ

スーパーで販売されている生麺のラーメンはそれなりに美味しいですが、イマイチと感じることも多いです
調査の結果、うま味はそこそこ多いのですが、主に風味と脂が足りませんでした
そこで、上記のように、風味と脂を補うことを重点にチョイ足しをしてみると見違えるほど美味しくなります
またうま味成分も価格が高いため濃縮スープには最低限のうま味しか含まれていません
そのためうま味成分もチョイ足しするとさらに美味しいラーメンになります
上記のチョイ足しをすることで、より本格的なラーメンを作ることができます